電気のノウハウ

トラッキング現象は怖い!コンセントの電源でショートする理由

家でもオフィスでも見慣れたコンセント。突然火花を散らし発火。火災になる恐れがあります。

リベルタ

トラッキング現象が原因で火災が起きることがあるよ

これはショート(短絡)といい、抵抗(電気の流れをせき止めるもの)がほぼなくなった状態で+(プラス)と-(マイナス)がくっついて電気の回路が形成されてしまうことです。

大きな電気が流れてコンセントが発熱して、発火する現象です。

この記事では、コンセントがショートする原因と読者様からのコンセントの質問にお答えします。

執筆者:リベルタ
  • 第1種電気工事士
  • 1級電気工事施工管理技士
  • 現在は電機メーカーに勤務
  • 強電メインながら通信工事もこなす
電気工事歴24年

【電気のノウハウ】の記事で、読者の方からの質問にお答えしています。

コンセントのショートの原因はトラッキング現象が多い

ショートの原因の代表例は、電源プラグに溜まったホコリです。

ホコリに部屋の湿気などの水分が付着すると、+(プラス)と-(マイナス)の間に電気が流れてショート(短絡)します。

この現象を特に「トラッキング現象」といいます。

福島県の郡山地方広域消防組合の制作している動画が40秒と短くてわかりやすいですよ。

また、コードの劣化や電化製品の破損もショートの原因になります。

危険なトラブルを防ぐためにも、電源プラグやコンセントの周辺はホコリがないように掃除をしましょう。

電源タップや延長コードは電力の許容範囲内で使い、コードの劣化や電気製品の破損は定期的にチェックするのがおすすめです。

コンセントから火花!ショートしたら自分で交換できる?

トラッキング現象によって火花がでたコンセントは、内部の焦げ付きにより絶縁が悪くなるので使用することはできません。

ウチの旦那さんはDIYが得意だから、取り換えてもらおうかな。

一般のお客様の中には安易に自分で取り換え作業を考える方がいますが、国家資格である第二種電気工事士の資格が必要なので、作業はNGです。

電気工事士の免許を持っていても、

  • 普段から作業をしていない
  • ペーパー免許
  • テスターを持っていない
  • 絶縁抵抗計を持っていない

上記のように、普段から電気を取り扱う仕事に従事していない人はテスターや絶縁抵抗計を持っておらず、感電の危険があるため危険です。

コンセントを取り換える数万円のために命を危険にさらしてはいけません。

リベルタ

少しの作業だと思ったら感電して事故になったら、元も子もないよ。

コンセントの取り換えはプロの電気工事士に頼もうね。

コンセントがショートしたらブレーカーは落ちる?

ショートした場合、火災になる前にブレーカーが落ちることはもちろんあります。

ただし、ショート(短絡)に対してブレーカーが落ちる(OFF)になるのであって、コンセントのまわりのホコリに発火した場合は、ブレーカーが落ちない可能性があります。

ブレーカーは、コンセントや照明の電気回路を守っているもので、回路には入っていない外部のもの(ホコリや電気が通電することで発火するもの)は守れないからです。

リベルタ

本当にお願いだからコンセントの周りは掃除をしておいて。

ブレーカーが落ちても、正常な状態でない場合は、ブレーカーを入れようとしてもONにならずにブレーカーが入りません。

一度ブレーカーが落ちたときには、「たまたま落ちただけ」と思わずに、身の回りのものを疑って身を凝らしましょう。

読者様からのコンセントに関するご質問

実際僕のところに読者さんから質問がきていますので紹介します。

ショートしたらどうなるのですか?

基本的には電気回路であればブレーカーが落ちますが、火花が出た場合はコンセントの絶縁が悪くなっている恐れがあるので取り換えをおすすめします。

コンセントを取り換えて、分電盤で電源をおとして停電をしたあとに、配線の絶縁抵抗をチェックしましょう。

リベルタ

絶縁抵抗をチェックする必要があるから電気工事士に頼もうね

ショートした場合の修理費用はいくらですか?

1カ所(コンセント1個あたり)3,000円から7,000円が相場と言われていますが、個人的には5,000円から1万円程度だと考えています。

理由は、近年の人材不足により電気工事士の単価が上昇しているからです。

また、材料もコロナ禍の影響で2割近く上昇している製品もあるので、安易に「3,000円で取り換えができる」とは思わない方がベターです。

公共工事の価格を決める(財)建設物価調査会のデータからも人件費上昇がみられます。

ショートした場合、家電は使えますか?

原因によりますが、家電が原因でブレーカーが落ちたりショートした場合は使えない可能性があります。

家電が原因でブレーカーが落ちるということは、家電が漏電や電気が多く流れてしまっているということです。

電気の回路の絶縁抵抗が問題なく、ブレーカーが正常の場合は、家電を修理する必要があります。

ショートしても放置していいですか?

ショートした場合は使えません。

いま使えている。もしくは被害がなくても、少しのきっかけで発火する可能性も0ではありません。

ホーム分電盤の該当のブレーカーを必ず落として電気工事会社に連絡をしてください。

リベルタ

ショートするということは「異常」のサインなんだ。

放置したらダメだよ~

ショートさせるともう使えないですか?

ショートさせるとコンセントを形成しているプラスチックの部分が割れたり、溶けたりします。

プラスチックの部分で絶縁されているから普段は使えるので、破損してしまったものは使用できません。

まとめ:100ボルトのコンセントでもショートは怖い

普段何気なく使っているコンセント。

何度もいいますが、コンセントの周りがホコリでいっぱいだとトラッキング現象が起きる可能性があって危険なので掃除をしてください。

不安な時には、お近くの電気工事会社に連絡をしてください。

リベルタ

プロに任せよう

もしあなたが、一生使う電気を自分でも扱ってみたいのなら、電気工事士の資格を取って仕事にするのも良いです。

電気はみんなのインフラです。

インフラは人が住み、生活を豊かにするためになくならない仕事のなので、手に職をつければ将来会社が変わっても職には困りません。

電気工事士の仕事に興味がある方、相談したい方はTwitterのDMお問い合わせフォームから連絡してくださいね。

この記事の次は【漏電とは?原因と対策のポイントを現役電気工事士がブログで解説】をご覧ください。

漏電とは?原因と対策のポイントを現役電気工事士がブログで解説【電気工事士デポ】では、漏電とは?原因と対策はどうすればいいの?という疑問にお答えしています。現役電気工事士ならでは体験談と知識で漏電の怖さや注意点をお伝えしますよ。...

電気のノウハウについてはこちらの記事でまとめています。

1,100人のアンケート付き!電気系の転職サイト決定版!
ランキングを見る
1,100人のアンケート付き!電気系の転職サイト
ランキングを見る