電話工事に役立つ資格|工事担任者の受験資格や難易度・受験料は?

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電気通信の工事担任者は、電話工事やインターネット回線の仕事をするうえで、避けて通れない資格です。

工事担任者と一口に言っても、種別が複数あり、難易度も異なります。

初めに取りやすい種別はどれかとお悩みの方、自分は受験資格があるのかわからない方へ向けて、工事担任者試験の受験資格、難易度や受験料を詳しく説明します。

目次

電話工事に役に立つ工事担任者の資格者証の5つの種類

2021年(令和3年)から工事担任者試験が変更されました。

資格者証の種類によって、工事できる範囲、および監督できる工事の範囲が変わってきます。

これまでは工事担任者の資格者証は、

  • AI第一種
  • AI第二種
  • AI第三種
  • DD第一種
  • DD第二種
  • DD第三種
  • AI・DD総合種

以上の7種類に分かれていました。

2021年(令和3年)度4月より、AI第二種、DD第二種が廃止され下記の5種類に変更されました。

  • 第一級アナログ通信
  • 第二級アナログ通信
  • 第一級デジタル通信
  • 第二級アナログ通信
  • 総合通信

なお、これまでAI・DDともに第二種は受験者数が少なかったため廃止されますが、 制度改正の経過措置として、その二つの種別は2021年(令和3年)4月1日から3年間は実施される予定です。

総務省のHPから抜粋しています。(総務省IPネットワーク設備委員会 資格制度見直しに関する検討状況について(報告)

1.第一級アナログ通信(旧:AI第1種)

第一級アナログ通信は、アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事が対象範囲です。

2.第二級アナログ通信(旧:AI第3種)

第二級アナログ通信は、第一級アナログ通信よりも限定された範囲の資格者証です。

アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事が対象です。

端末設備に収容される電気通信回線の数は1のものに限られ、総合デジタル通信回線の数が基本インターフェースで1のものに限られています。

3.第一級デジタル通信(旧:DD第1種)

第一級デジタル通信は、デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が対象範囲です。

ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除きます。

4.  第二級デジタル通信(旧:DD第3種)

第二級デジタル通信は、第一級デジタル通信よりも限定された範囲の資格者証です。

デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が対象です。

接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒1ギガビット以下であって、主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限られます。

ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事は除きます。

5.  総合通信(旧:AI・DD総合種)

総合通信は、アナログ伝送路設備又はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事が対象範囲です。

総合という名の通り、アナログとデジタルの両方の工事に対応できるのがこの資格者証です。

電気通信の工事担任者はどんな試験?

電気通信の工事担任者を目指そうと思った時、どんな資格試験なのか、勉強はどう進めたらいいのか、気になりますよね。

ここでは以下の6点を説明します。

  1. 受験資格
  2. 試験実施回数
  3. 試験方式
  4. 受験者数の推移
  5. 難易度
  6. 受験料

1.  受験資格はなく誰でも受験可能

工事担任者の試験は、学歴、年齢、性別、実務経験にかかわらず誰でも受験が可能です。

また、第二級から順番に受験する必要はありませんので、自分の力試しに総合通信を受けてみるのもいいでしょう。

試験時間が重複しなければ、同時受験も可能です。

2. 会場での試験は年に2回実施

工事担任者の試験は、年に2回5月と11月に実施されています。

次回行われる、2021年度(令和3年度)第2回 電気通信の工事担任者試験の試験日、申請受付期間は下記のとおりです。

  • 試験日:2023年11月26日(日)
  • 受付期間:2023年8月1日(火)~8月22日(火)(インターネットによる申請のみ)

試験は、般社団法人日本データ通信協会 電気通信国家試験センターからお申し込みください。

3. 試験はマーク式試験で一部はCBT方式テストも採用

工事担任者の試験は受験地の会場でマーク式で行われています。

しかし、第二級アナログ通信と第二級デジタル通信は2021年(令和3年)9月5日から2022年(令和4年)3月31日までCBT方式テストが採用されています。

CBT方式テストとは、コンピュータを使用して行われる試験のことです。

CBT方式のテストは全国47都道府県約280か所にあるテストセンターで行われるため、受験のハードルは下がったと言えるでしょう。

CBT方式のテストでは、メールアドレスを登録する手間はあるものの、テスト試験センターで試験を受けることが可能になります。日程・詳しい会場については、「詳細が決まり次第別途公示される」旨、記されています。

4.受験者数の推移

令和2年度(第2回)の全科目の受験者数が18,123人の中で、AI2種とDD2種の受験者数は200人前後と、国家試験としても工事担任者の割合としても非常に少ないと感じます。

新制度に変更されて廃止になってしまうのも致し方ない印象ですね。

全体の合格者数も合格率も2018年(平成30年)度から2020年(令和2年)度にかけて上昇しています。
時代の需要に合わせてしっかりと勉強しようとする人が増えている証拠です。

2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、第1回の試験は中止されています。

5.第二級デジタル通信の合格率は46.9%

第二級デジタル通信は、電気工事士の資格と比べてわずかに低めの合格率です。

  • 第二種電気工事士:50%以上
  • 第二級デジタル通信:46.9%(DD三種の過去5回の平均値)

第二種電気工事士試験よりわずかに低めの合格率とはいえ、50%に近い合格率ですので、しっかりと対策すれば約半分の人は合格できるということですね。

難易度は比較的低めの試験だといえます。

6.受験料

工事担任者の受験料は8,700円で、これはCBT方式テストにも共通の料金です。

どの種別を受験しても同じ価格なので、1種類の試験に挑戦する際に料金面では挑戦しやすい試験です。

その反面、第二級デジタル通信から総合種まで5種類の試験があるため、総合種を一回で合格した場合の8,700円と比べて、一つ一つ受験を進めると合計の費用が43,500円と高額になるデメリットもあります。

第二級デジタル通信の試験の概要と勉強方法は?

ここでは未経験者でも取り組みやすい、第二級デジタル通信の試験について、概要と勉強方法に分けて説明します。

合格基準や勉強方法を知ることで、効率よく試験対策が進められますよ。

1.【試験の概要】基礎・技術および理論・法規の3科目があり、60%で合格!

工事担任者の試験はどの種別でも、

  • 基礎
  • 技術および理論
  • 法規

の3科目で構成されていて、合格基準(合格点)は科目ごとに100点満点中60点以上必要です。

つまり、不得意分野のある科目でも、60%は取れるように学習しなければなりません。

2.【勉強方法】過去問メインでOK!計算問題が苦手な人は法規から勉強する

まずは過去問。これは資格試験の鉄則とも言える勉強方法です。

第二級デジタル通信の試験は、旧制度の工事担任者の過去問や類似問題からの出題が予想されるため、過去問をメインに勉強を進めていきましょう。

闇雲にテキストを覚えようとするより、過去問で試験の形式に慣れ、理解が難しい箇所や苦手分野をテキストを併用して理解を深めてく流れがおすすめです。

また、基礎には計算問題が出題されます。

計算問題に苦手意識がある方は、暗記メインで対策していく法規から勉強を始めましょう。

どの科目でも60点は取得しないといけないため、苦手な計算問題に時間を取りたいと考える方も多くいるでしょう。

しかし計算問題から勉強を始めると、そこばかりに時間を費やしすぎる可能性もあります。

法規は暗記していないと歯が立ちませんので法規から勉強を始め、ある程度学習が進んだところで計算問題が含まれる基礎の学習を進めていきましょう。

法規を先に学習することで、取りこぼしが少なくなりますよ。

【まとめ】電気工事士との相性もバッチリ!工事担任者を取得するのがおすすめ

電気通信の工事担任者は、電話回線やインターネット回線の工事に携わる方や、その工事を監督する人に必須の資格です。

工事担任者は、電気工事士と同様に国家資格です。

工事担任者が電話やモデムを一緒に設置するときに、電気工事士がコンセントを設置する。
電気工事士と相性バッチリの資格です。

実務経験未経験者でも十分合格可能ですので、この機会に挑戦してみましょう。

工事担任者の問題集は、「リックテレコム」から出版されているものが一番売れていて信頼できるテキストです。

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