数ある資格の中でも転職や定年後に有利だと知られる電気工事士。
試験対策に通信講座を活用する人も多く、高い合格率の教材は非常に人気があります。
電気工事士試験対策の通信講座には、さまざまな種類があります。その中でも高い人気を誇るのがユーキャンと翔泳社です。どちらも受講者の90%以上が合格した実績を持ち、毎年多くの受験者が受講し、電気工事士の資格を手にしています。
今回はユーキャンと翔泳社の電気工事士講座を徹底比較。学習期間や価格、講座内容などを比較し、自分にぴったりの講座を見つけましょう。
ユーキャンの第二種電気工事士講座
項目 | 内容の説明 |
販売会社 | ㈱ユーキャン1954年(昭和29年)6月創立 |
価格 | 本科コース(学科+技能):63,000円技能コース(技能のみ):39,000円※分割払い制度あり |
教材内容 | DVD メインテキスト7冊 ガイドブック、用語集などの副教材技能試験対策練習材料43点 |
学習期間 | 本科コース:8ヶ月 |
サポート | 質問や添削指導に対応 「学びオンラインプラス」を利用可能 |
実績 | 1978年に資格系の講座を開講※実績42年 |
合格率 | 第二種電気工事士学科試験:91.5%技能試験:94% |
返品 | 教材到着後、8日以内であれば可能 |
ユーキャンはさまざまなジャンルの通信講座教材を提供する、国内最大級の教育サービスです。
電気工事士講座も古くから行っており、その歴史は30年以上。多くの経験から生まれた豊富なノウハウを活かし、高い合格率を誇ります。
学科・技能共に90%超えの高い合格率
ユーキャンの資格講座は、開講から40年以上の長い歴史があります。
様々なジャンルの講座を提供してきており、その経験から得たノウハウは非常にハイレベルで、電気工事士試験においても学科・技能試験ともに90%を超える合格率を叩き出しています。
学科試験の合格率: | 91.5% |
技能試験の合格率: | 94.0% |
全受験者対象の合格率が6~7割程度であることを考えると、効率よく学べる講座を受けられます。
細かな添削・質問対応で疑問解消
電気工事士の通信講座の多くは、学習の間に添削を受けられます。
他の教材では3~4回の添削が含まれるのが一般的ですが、ユーキャンの添削回数はなんと8回。手厚い添削サービスで、自分の学習レベルを的確に把握できるのがうれしいポイントです。
また、8回の中に1回含まれる技能工作の添削は、他社の教材にはほぼ見られないユーキャンならではのサービスです。直接の指導を受けられずに一発勝負になりやすい技能試験も、自信をもって臨めるようになりますよ。
質問は1日3回まで、メール・郵便で行えます。質問回数を全体で数回程度に限定する教材が多い中、こちらも破格の対応です。
教育訓練給付制度を使って20%還元
ユーキャンの電気工事士通信講座は、本科コース、技能コースともに教育訓練給付制度(一般教育訓練)の対象講座です。
課程終了後、およそ2か月後に学費の20%が支給されますので、本科コースなら50,400円、技能コースなら31,200円で受講できます。
通信講座に興味はあっても価格面が気になるという方にとって、これは非常にうれしいサービスでしょう。
翔泳社アカデミーの第二種電気工事士講座
販売会社 | 株式会社 翔泳社アカデミー1998年(平成10年)1月設立 |
価格 | 総合コース【筆記+技能対策】60,500円(税込)技能コース 39,600円(税込)※別途工具セット、工具フルセットコース有り |
教材内容 | 【筆記対策】テキストライブ講義 約600分補強教材(ナビゲーションブック、要点整理、過去問解答・解説、添削問題集)計4冊【技能対策】ライブ講義 約120分補強教材(添削問題集)1冊練習用部材セット |
学習期間 | 標準学習期間:3か月 |
サポート | 郵送・メール・FAXで受付 |
実績 | 電気工事士、電気主任技術者など、電気技術に関わる資格取得に特化した教育事業を展開 |
合格率 | 90%以上※筆者によるメール調査の結果 |
返品 | 教材到着後、8日以内であれば可能 |
翔泳社アカデミーの通信講座は、電気工事士や電気主任技術者などの電気技術系に特化しています。
効率の良い学習を得意とし、3か月程度の学習で合格できる短期学習型の講座を提供。合格率もユーキャンに負けない90%以上の実績があり、長期の学習時間が取れない忙しいサラリーマンに高い人気があります。
早期合格を狙える3か月の短期集中プランで
引用:https://www.denkou.info/denkou2/
翔泳社アカデミーの電気工事士講座は、短期学習で合格できるプログラムが最大の売り。学科2か月、技能1か月の合計わずか3か月の学習で合格を目指せます。
さらに要点を絞って学習するなら、学習2週間、学科5日の計19日での合格も不可能ではありません。長い時間を学習時間にあてられないというような、とにかく忙しい方にオススメです。
場所を選ばないe-ラーニングによる動画講座
翔泳社アカデミーでは、動画教材をDVD版とe-ラーニング版の2種類から選べます。
内容は同じですが、e-ラーニング版はインターネットで視聴可能。場所を選ばずに600分にわたる動画講座を視聴でき、学習期間の短縮をさらに推し進めます。
技能対策はその年の候補問題に完全対応
総合コース、技能コースには、技能試験対策用の練習部材が付属します。
この部材セットは毎年1月に、主催の一般財団法人電気技術者試験センターから候補問題が発表されてから作成されるため、その年の技能試験に完全対応。
闇雲に技能試験の準備をする必要がなく、効率的に対策を進められます。
電気工事士教材徹底比較!ユーキャンvs翔泳社
項目 | ユーキャン | 翔泳社アカデミー |
価格 | 教育訓練給付制度利用後に50,400円 | 教育訓練給付制度利用後に48,400円 |
学科・技能の単独教材 | 技能試験のみ【技能試験コース】39,000円 | 技能試験のみ【技能コース】39,600円+工具セット:55,440円+工具フルセット:59,576円 |
標準学習期間 | 8か月 | 3か月 |
添削・質問 | 8回の添削指導質問はメール・郵送で対応 | 添削:添削問題集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが付属質問:専用の質問シートを使用郵送、メール、FAXで対応技能演習の添削なし |
合格率 | 学科試験:91.5%技能試験:94%※電話調べ | 90%以上※筆者によるメール調査の結果 |
教材の構成は似ているものの、はっきりとした個性も見える両社の電気工事士教材。どのような点に差があり、どんな人にオススメできるのか見てみましょう。
価格はほぼ同等
ユーキャンと翔泳社アカデミーは、どちらも教育訓練給付金制度の指定講座になっており、受講後に費用の20%が戻ってきます。
制度適用後の価格はどちらも5万円前後。翔泳社アカデミーのほうが2,000円ほど安いですが、ほぼ差は無いといってよいでしょう。
技能試験対策には翔泳社の工具セットが便利
学科対策、技能対策の単独教材は、両社とも技能試験向けの教材を用意。価格も39,000円台とほぼ同等です。
なお翔泳社アカデミーでは、工具のセットが同梱されたメニューを2種類用意しています。特にフルセットには通電の確認ができるチェッカーが含まれているため、独学での技能対策で陥りがちな「テキスト通りに進めたけれど通電していなかった」というミスを防げます。
当サイトではホーザンの電気工事士技能試験工具セットをおすすめしています。

詳しい説明は【981人が高評価!】技能試験の工具と材料に迷ったらホーザンのセットがおすすめ!の記事で紹介しています。
じっくり学ぶユーキャン、短期集中の翔泳社
大きな違いがあるのは、標準学習期間の設定です。ユーキャンが8か月、翔泳社アカデミーが3か月と倍以上の差があります。
この違いはテキスト量にも表れており、ユーキャンがメインテキスト7冊に分れているのに対し、翔泳社アカデミーでは要点を絞った1冊のみにまとまっています。
じっくり時間をかけて着実に理解を深めたいならユーキャン、試験対策を重視し短期間で一気に合格したいなら翔泳社アカデミーというように、この2つの教材の性格は両極端です。電気工事士試験に対してどのように向き合うのか、自分のスタンスに応じて教材を選びましょう。
まとめ:迷ったらユーキャン。超短期なら翔泳社
ユーキャンと翔泳社アカデミーの電気工事士教材は、価格面では大きな差はありません。
特徴がでるのは学習期間。じっくり腰を据えて取り組むならユーキャン、e-ラーニングで短期間に仕上げたいなら翔泳社アカデミーを選ぶとよいでしょう。
電気工事士試験対策は、自分と相性がいい教材を選べるかどうかで成果が大きく変わってきます。通信講座の特徴を理解し、自分のペースにあった教材を選んで合格を勝ち取りましょう。
最後になりますが、どちらか迷う方は、ユーキャンがおすすめです。
電気工事士は電気を取り扱う危険な操作も伴いますので、可能な限り、しっかりとした理解を深めることをおすすめします。