
うちのエアコンの室外機ちゃん。
長くおしゃれに使いたいからカバーをかけてあげようかな・・・・・・
そもそもカバーってかけていいの?デメリットはないの?
電気工事士歴20年以上の筆者がお答えします。
室外機にカバーをつけている方には申し訳ありませんが、正直カバーをつける意味は99%見た目の雰囲気だけしか効果はありません。
むしろデメリットの方が大きいので購入を検討している人は、この記事を読み終わるまでの5分だけ待ってください。



電気工事士が解説します!
※記事内の節電効果や耐久性に関する内容は、当サイトの感想になります。特定の商品を批判するものではありません。
エアコン室外機カバーのデメリット


室外機カバーをつける理由として主に下記の3つがあります。
- 庭がなんとなくおしゃれになる
- 節電になる
- エアコンの室外機が長持ちする
おしゃれになるというのはご本人の満足度によるので否定しません。
ただ、遮熱効果や節電効果、室外機の耐久性については、あまり効果がなくデメリットが大きいと考えています。
遮熱効果・節電効果は期待できない
エアコンの室外機カバーといえば、直射日光をさけることで省エネになり節電をアピールされている製品があります。
近年では電気代が高いので、節電効果は魅力的にみえます。
まったく期待できないとはいいませんが、見た目もおしゃれではありませんし節電効果は少ないです。
裏面には室外機の心臓とも言える熱交換器がありますが、天板をカバーしているタイプでは意味はありません。



全体を覆うタイプはダメなの?
(おしゃれだし・・・・・・)
おしゃれはさておき、全体を覆うタイプの欠点はエアコンを運転しているときには外した方が良いということです。
ショートサーキットの原因になる
エアコンを外した方が良い理由は風通しが悪くなるからです。
下記は空調の世界で世界シェアNo.1のダイキン工業のホームページを紹介します。


室内機がすい込んだお部屋の空気の熱を外にすてるとき、ふき出し口の前に物を置いたり、カバーでおおっていると、熱がにげられなくなってしまう。せっかくすてた熱を、また、すい込んでしまうと、お部屋をすずしくする力が弱くなってしまうよ。
室外機の前はできるだけ広くして風通しをよくし、空気がスムーズに流れるようにしよう。室外機用のカバーをつけているおうちは、エアコンを使っている間は、はずしておくことがおすすめだよ。
引用:ダイキン工業



風通しを良くしよー
また、最悪の場合は吹出し口がカバーと近すぎてショートサーキットがおこり、室外機の寿命が短くなる可能性があるということです。
ダイキン工業のホームページにも記載してありますが、エアコンを使っているときにはカバーは外す必要があります。



エアコンを使うときにカバーを外すなんてめんどい(絶対やらない)
ショートサーキットとは?
吹き出した風が狭い範囲で跳ね返ってしまって、空気が循環して(グルグルまわって)しまう現象。
製造メーカーが屋外用で製作しているので、カバーや屋根をつけてゴミが入るリスクをとるよりも、そのまま使うのが一番ベターです。



そのままでいいんだ。見た目に惑わされないようにね。
室外機カバーをつけずにどうしたらいいのか?



でもどうしたらいいの?



それはね、直射日光をあてないために落葉樹を植えればいいんだよ。
詳しく説明します。
では、ダイキン工業のマスコットキャラクターの「ぴちょんくん」に登場してもらいましょう!



日かげを作ろー
そう。大切なのは直射日光をあてないことです。


夏、室外機に太陽の光が直接当たっていたり、地面に反射(はんしゃ)した太陽の光に照らされたりしていると、そのまわりはとても温度が高くなってしまう。そうすると、室外機が熱をすてられなくなって、多く電気を使うことになってしまうんだ。
室外機から1mほどはなれたところに、植木を植えたり「すだれ」を立てかけるなどで日かげを作ってあげよう。
ただし、室外機が熱をすてることができるようにしておくことが大事だよ。室外機を板で囲ったり、「すだれ」をかぶせてふき出し口をふさいでしまったりしないように注意しよう。
引用: ダイキン工業
ダイキンのホームページでは、室外機の日よけに樹をうえることをおすすめしています。特に夏は葉っぱがしげってい冬は葉がなくなるようなものが望ましいと言われています。
つまり、室外機を直射日光に当てないために落葉樹を植えるのが良いです。
落葉樹とは?
秋の末になると葉が落ち、春になるとまた新しい葉を生ずる樹木。



落葉樹ってシンボルシリーにも使えるし、外からの目隠しにもなるし、なんならおしゃれ~
意外な解決策『 枯らしまくっていた私がたどりついた!ずぼらガーデニング 』の感想


エアコンの室外機にカバーをつけるデメリットをお伝えしましたが、当サイトの一押し新提案を紹介します。
それはガーデニング!
シンボルツリーを植えることです!
下記は『ずぼらガーデニング』の提唱者でみゆ庭というブログを運営するみゆきさんの本です。
みゆきさんとガーデニングブログ「みゆ庭」


サボテンすら枯らす系の女子だったみゆきさんは、小学校教員を経てガーデニングコーディネーターとなり、SNSで「手間のいらない庭作り」を発信しています。
- ブグ;みゆ庭
- Instagram:みゆき💐ずぼらガーデニング
- YouTube:「みゆ庭チャンネル」
- Voicy:「みゆきのズボラガーデニング」
- Yahoo:Yahooクリエイターズプログラム
特にブログ「みゆ庭」では、庭付きの家に住むことになったみゆきさんが失敗を繰り返しながら今のガーデニングコーディネーターにたどり着いた軌跡が刻まれています。
Instagramのフォロワー7万人超えをはじめ、多くのメディアを運営されているので、ご自身の使っているSNSでチェックしてくださいね。
『 枯らしまくっていた私がたどりついた!ずぼらガーデニング 』の注目ポイントはシンボルツリー


本全体として、少し大きめで見開きでもなんなく使えるフォルムの 『 枯らしまくっていた私がたどりついた!ずぼらガーデニング 』
その中でも注目なのは、春のお気に入りの植物の項目から「植えてよかったわが家のシンボルツリー」です。



なんでシンボルツリーなの?
室外機カバーをつけずにどうしたらよいのか?で説明したように、庭にシンボルツリーを植えてエアコン室外機に直射日光をあてないようにするのがベスト。
本の中ではおすすめのシンボルツリーも紹介されています。
冬になって葉がおちる落葉樹だけでなく、常に葉っぱがある常緑樹も写真で紹介されているので、自分の家のイメージにあわせて樹を選べます。



ちなみにウチでは「虫除けになる」といわれているユーカリを庭に植えているよ。
ただし、後悔したポイントがあります。
庭に直接植えたのでユーカリの背丈がめちゃくちゃ高くなってしまって、手入れをしないと「となりのトトロ」にでてくるサツキの庭の木のようになりそうです。
『ずぼらガーデニング』を読んでいたら、



もしかして鉢植えにすれば良かったのか!?
と、今更ながら気がつきました。
エアコンの室外機はカバーを設けるよりも、庭を整備し、シンボルツリーを植えることで景観もエアコンの効率も良くする効果があります。
樹木が庭にあると風が気持ちよく感じるので、部屋をしめきってエアコンをつけっぱなしにすることも減ることでしょう。



それっておサイフにも環境にもやさしくて、庭づくりの言い訳しほうだい!
エアコンの室外機カバーに変わる意外な解決策は、『ずぼらガーデニング』で楽しみながらシンボルツリーを植えることです。
ぜひ、旦那さんはエアコン室外機の視点から、奥さんは庭をインテリアする視点から本書を手に取ってくださいね。
まとめ:室外機カバーよりガーデニング


電気工事士が「エアコンの室外機カバーはデメリットだらけ」を解説しました。
DIYで自作している人もいますが、カバーは消耗品です。
エアコンの室外機がおしゃれじゃないからカバーをして隠すのではなく、年中楽しめるガーデニングでお気に入りの庭を作って楽しんでみてはいかがでしょうか?
できることなら、夜のお花見やバーベキューも楽しめるようにシンボルツリーをライトアップしたり、ソーラーライトで道をつくったりすると雰囲気の良い庭ができますよ。



シンボルツリーのライトアップって素敵!!
ライトアップには環境にも良くて雰囲気抜群のソーラー式がおすすめです。
電気工事士としては残念ながらコンセントは不要になりますが、よかったら検討してくださいね。


新築や引っ越しについてエアコンの移設をお考えの方は「エアコンは消耗品!新居・新築に移設するデメリットを電気工事士の経験から徹底解説!」の記事をご覧ください。

